魔法の間取り術

絶対に失敗しない!成功する間取りのレシピ

家づくりの成功は寝室の間取りで決まる?

f:id:magicplan:20190610211909j:plain 家の間取りで大事な事は何だと思いますか?

勿論、大事な事って人それぞれ。

たとえば、あなたにとってのそれは、、、

  • 見渡すほど広くて開放的なリビング
  • どこかで見たイタリア料理店のおしゃれなトイレスペース
  • 使いやすくて、なおかつリビングとダイニングが見渡せるオープンキッチン
  • シアタルームを兼ねたロフト

だったりするかもしれない。

うん、これらはたしかに大事なもの。

でも、わたしが今日、あなたに伝えたい事は寝室の間取りのこと。
寝室のレイアウトやデザインが、実は家づくり(と、その元になる間取りづくり)成功を決める一番重要な条件かもってこと。

多くの人と家づくりをしてきて感じる事のひとつに、リビングのこだわりに比べて寝室へのこだわりが少ないことがある。
とりあえず6帖~8帖の部屋に収納があればOKといった感じ。寝室の優先順位が低い人は結構いるのだ。
たしかに予算の都合から、眠るだけの部屋よりもリビングやダイニングに予算を使うのも仕方ないのかもしれないけれど、、、
だからこそなのか、寝室にまで気を配っている間取りの家は、隅々まで美しく整った姿をしている。

時折、家に予算を使い切って、外構にまで手が回らなかった御宅を見ると、どんなに立派な家でも美しい立ち姿には見えない。
お金が貯まってから外構を行うつもりかもしれないけれど、世の中、勢いというものがありまして、その時に作らないと、結局、作らないものなのです。

それはともかく。

要するに、適切な予算配分を行って、寝室(や外構)にまで気を配ることが大事だよってこと。
しかも日本人の多くは慢性的な睡眠不足。日本は睡眠時間負債国家。ゆえに上質な睡眠が得られる寝室を作ることは、重要な社会福祉なのだ(それは言い過ぎww)。
もしかしたら、この睡眠軽視の風潮が寝室に対する無関心の象徴なのかもしれないですね。

うん、うん、御託はわかったからさー
「で、上質な寝室を作るにはどうしたらいいの?」

上質な寝室を作るための3原則

上質な寝室の理想のひとつとして、ホテルのようなラグジュアリーな空間があると思います。
今回は、これから家を計画する人向けに、そんなホテルライクな寝室を作るためのポイントを3個お伝えします。
勿論、これから述べる事以外にも重要なポイントはありますが、今回は間取りの観点に絞ってお伝えさせてください。

  1. ベッドヘッドに窓を作るな
  2. 収納量は壁の長さに比例する
  3. サニタリールームへの専用動線を確保せよ


ベッドヘッドに窓を作るな

頭の上に窓がくるようなレイアウトは避けましょう。
窓付近の冷気が睡眠を妨げてしまいます。
ベッドヘッドには非日常感を演出するため、アート作品等を飾るのがオススメです。
もしくは、奥行きの浅いカウンターを設けて、スマホの充電スペース、雑貨や家族の写真を飾っても良いかも。カウンターを設ければ、ベッド脇のナイトテーブルを省略できるので、狭い寝室でも物が溢れず洗練された空間になります。


収納量は壁の長さに比例する

ホテルライクの寝室で重要な事は、先程も書きましたが、空間に余計な物が溢れていないようにすることです。
その為には適切な収納スペースが必要になります。
しかし、ここで結構、勘違いされている人がいます。
それは、収納スペースの面積=収納量、ということ。
収納量は、収納スペースの面積ではなく、収納として使える壁の長さに比例します。
特に正方形のウォークインクローゼットを計画した場合、面積の割には収納として使えるスペースは少なかったりします。
ご注意ください。


サニタリールームへの専用動線を確保せよ

欧米の寝室は完全なプライベート空間です。
各寝室には専用のサニタリールームが用意されています。
その為、身繕いが完全にプライベート空間で完結し、プライベート空間で使用するものが共用空間に溢れていくことを防いでいます。
要するに、サニタリールームがベッドルームと併設していて、しかもきちんとデザインされているホテルって滅茶苦茶カッコイイよね。だからそれを真似しちゃおうってことww
しかもクローゼット経由でサニタリールームへ行ける間取りになっていたら、動線の観点からも完璧。
これはなかなか実現することは難しいかもしれませんが、是非、担当する設計の方に相談してみてください。


まとめ

ベッドヘッドに窓を作るな
収納量は壁の長さに比例する
サニタリールームへの専用動線を確保せよ

さらに一言でまとめるなら、「上質な寝室を作る第一歩は睡眠に不要な物は極力置かない」ってこと。