魔法の間取り術

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天井が低くても解放感のある家を作る方法

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質問:家中の天井が高ければ解放感があって広々とした家になりますよね?
回答:いいえ、まったく、、、(←じつにそっけない回答)

じつのところ、すべての部屋の天井が高いと、高さ慣れしてしまって解放感って感じない。
そこで今回は、継続して解放感を感じられる居心地の良い家の作り方をお伝えします。

天井の高さはリズムで決める

ひとは家の中に天井が高い場所と低い場所の両方があることで空間の高さを意識することができます。
なので、家中の天井を高くしただけでは解放感は得られないのです。
そこで、吹抜のように解放された空間の周りには、あえて天井の低い場所を作ってあげる。
そうすると、天井の高低差によって、高い場所は解放感が生まれ、低い場所は空間に落ち着きが生まれます。
例えば、リビングに吹抜を設けるなら、すべての天井を高くするのではなく、ソファーを設置する場所は天井を低くしてみてください。
自分が座っている場所は落ち着きのある空間でありながら、目の前には開放的な吹抜が広がっているので居心地の良いリビングとなります。

窓の高さに合わせて天井の高さをきめる

窓の高さ(2.2m)に合わせて天井(≒2.22m)を作ると広々とした感じがします。
窓の上に下り壁がなくなり、壁一面が窓になることが理由です。
内部建具もそれに合わせて高さを揃えれば、さらに空間の水平方向に広がりを感じるでしょう。
しかし注意点もあります。
それは、既製品のキッチンを使用する場合、通常、2400mm程度の天井高用に作られていること。内部建具が特注寸法品となることです。窓の高さに合わせて天井高さを決めてみようかなと思った方がいらっしゃいましたら、この2点だけは気を付けてください。担当者に「ちゃんと納まってる?」と聞いてみてください。

狭い部屋は天井を低くしよう

狭い空間(例えばトイレや洗面所など)の天井を高くしてしまうと、かえって圧迫感を感じることさえあります。狭い空間は天井が低い方が落ち着きが生まれて居心地の良い住まいとなります。
そして、この天井の低さが、ほかの部屋の解放感につながります。

最後に

住まいで大切な事は居心地の良さ。
それを実現するために天井を高くして解放感を生んだり、逆に低い天井で落ち着いた雰囲気を作り出すもの。
天井を高くすることで、かえって居心地を悪くしてしまったら本末転倒ですよね。
今回の内容を参考にして居心地の良いを住まいを目指して頂ければ幸いです。